今回のテーマですが、『適応障害』という診断名における抗うつ薬の服用の是非に関しての注意点を述べていきます。
そもそも『適応障害』とは
適応障害とは、ある特定の状況や環境が自分にとって苦痛である場合に強いストレスとしてご自身に現れる症状の事です。
具体的な症状やうつ病との違いなど、詳しくは下記の記事を参照下さい。
要は適応障害とは、ある程度不調の原因がはっきりしている状態で、その原因となる特定の状況や環境に今後どうアプローチしていくかで適応障害の改善に繋がるか、逆に病状が悪化してしまうかが分かれてしまいます。
適応障害という診断結果で抗うつ薬を服用するメリット
『抗うつ薬』と一言で書いていますが、その種類は様々で、効果も違えば、もちろん副作用もあります。
また、『適応障害』と一括りに書いてますが、同じ適応障害でも体調不良の状態も病状が人それぞれ違うという事です。
適応障害という診断で抗うつ薬等を使った薬物療法を行うメリットとして以下が挙げられます。
- 憂うつな気分を和らげる、やる気がなくなる、不安といった症状を改善する。
- 強いストレスによりバランスを崩してしまった脳内環境を元に戻す。
上記、現時点で既に日常生活に大きな影響が出てしまっている人には一定の効果がある可能性があります。
また、『抗うつ薬』以外にも『抗不安薬』や『抗精神薬』といった分類の物も一緒に処方される場合が多いです。
適応障害という診断結果で抗うつ薬を服用するデメリット
適応障害という診断で抗うつ薬等を使った薬物療法を行うデメリットとして以下が挙げられます。
- 効果を実感するのに最低でも2週間~1ヶ月ほど時間がかかる。
- 続けて服用しても効果を感じない場合もあり、どんどん増量していく、または違う薬に変更になったりと、いたちごっことなり、時間経過で病状が悪化してしまう可能性もある。
- 適応障害における薬物療法はあくまでも対処療法ですので、薬物療法のみだと再発する可能性が高い。
冒頭に述べていますが、適応障害とは『ある特定の状況や環境が自分にとって苦痛である場合に強いストレスとしてご自身に現れる症状』ですので、根本的な解決には、まず、適応出来ていない過度なストレスの抜本的な改善を行わないと改善しない場合もあり、その点を診察の際に先生にどれだけ理解してもらうかが非常に重要なポイントです。
適応障害の治療を安易に抗うつ薬などの薬物療法のみに頼ってしまうとどういう危険性があるが、一例ですが筆者の体験談を下記リンクに記事として載せていますので、興味のある方は一読下さい。
適応障害との診断で抗うつ薬を服用し続けた結果、精神崩壊を招いてしまった筆者の体験談

まとめ
適応障害における薬物療法は『現れている症状に対して薬を使いその症状を和らげる』対処療法の事です。
根本的な治療ではありませんので、薬物療法を行う際は主治医の先生とよく相談して服用して下さい。
カウンセリングや認知療法で症状の改善が図れる事も十分あり得ますので、お薬を処方された場合、治療方針に関して主治医の先生とじっくり話し合う事が重要です。
※相談の上でお薬を処方された場合、それは必要と判断されたという事です。用法、用量を守り、服用しましょう。中止したい場合も勝手な判断で服用を中断せず、主治医の先生に相談してください。指示に従って行動する事がとても重要です。